日々の価値
こちらはフランス、パリ在住のクラフト工芸家、Antonis Cardewさんのアトリエ。

この方の作品を実際手にしたことはまだないのですが、
アントニスさんのこの一言。
「家具や器を作ることも、家族のためにパンやタルトを焼くことも、すべてが一線上にある」
必要な言葉は必要な時に誰かが届けてくれると思う。
自分で出来ることを増やしていくことが今、とても楽しい。

先日、なかしましほさんのシフォンケーキとteteriaの大西さんによる美味しい紅茶の淹れ方を学ぶ機会に恵まれた。
なかしましほさんのシフォンケーキはレシピ本と相性が良いのか、
なかなか美味しくできるのだけど(普通の主婦が家族のおやつに作るには安心で美味しい、というレベルです。誰かを唸らせたりする代物ではなくてね)
時々、焼き縮みができたり、空洞ができたり。
でも、まあ美味しいからいっか、とも思っていた。
行きたいところ、学びたいこと、欲しいもの。
挙げだしたらきりがないし、
追いすぎても疲れてしまう。
本当に必要な機会であれば、
それは叶うと思っている。(かなわないものは必要でなかったり、背伸びだったり、ただの憧れでいいもの)
目の前で行われるデモンストレーションは、まさに百聞は一見にしかず、で
メレンゲのツヤ、とか
ミルクティーの甘く優しい香り、とか。
美味しいものを食べに行くこと < 美味しいものを学ぶこと
ランチ一回 < 料理本
こちらに今、価値を感じている。
(実際、美味しいものを食べに行くと美味しいもの作りたい!とも思うのだけれど。)
先日、用事があり鎌倉に行った。
前だったら、「久しぶりに一人ランチしようかな」と思っていたけれど、
朝市(レンバイ)に寄って、生産者さんのオススメの食べ方を聞いて家で食事が楽しい。
それも、「さっと茹でるのが一番だね」とか「そのまま生でも美味しいよ」なんて、
料理らしい料理でもないのだけれど本当にそれがとても美味しい!
ベランダやキッチンの水耕栽培のハーブもあまりにも少しだけど、愛おしいほどに美味しい。
クレソンもパセリもパクチーも喜ぶのは私だけだけど。
そうして、今、いろんな価値をそぎ落として
そこから見える物、その先に見えた物を、どうするか。
ちょっとずつ視界が晴れてきた気がする今日この頃。
新しい試みの種をそっとそっと育てている。
- 2016.05.19 Thursday
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- 06:13
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